墓じまいの不安を解消

コラム

ペットも一緒に供養したい。 今どきの“家族のお墓”という選択

「うちの子は、家族そのものだったから…」
ペットとの別れを経験された方から、こうした言葉をよく耳にします。
近年、「ペットも人間と同じように供養したい」「家族のお墓に一緒に眠らせてあげたい」という声が増えています。

一昔前までは、ペットのお墓と人間のお墓は“完全に別物”とされることが多く、宗教的にも線引きがされていました。
しかし今は、時代とともに価値観が変わり、「大切な家族の一員として、最期まで一緒にいたい」と願う方が増えてきたのです。

実際にできることは?

現在では、**ペットと一緒に入れるお墓(共葬墓)**を設けている霊園や寺院も少しずつ増えています。
形態はさまざまで、たとえば…

  • 人とペットが一緒に入れる永代供養墓

  • ペット専用区画のある霊園(近くに人間のお墓がある)

  • 手元供養(遺骨を一緒に家で保管)からの将来的な合祀

など、希望や考え方に応じた選択肢が出てきました。

宗教的な背景や注意点も

ただし注意点もあります。
宗派によっては「人と動物を同じ墓所に納めることはできない」という考えを持つ場合もあります。
そのため、事前に菩提寺や霊園に確認することが大切です。

また、ペットと一緒に入れるお墓を建てたとしても、**子ども世代が引き継げるのか?管理は誰がするのか?**といった将来のことも考えておく必要があります。
特に永代供養を希望される場合は、ペットの遺骨も一緒に納骨できるのか、どのような扱いになるのかをきちんと確認しましょう。

供養の心に、線引きはいらない

結局のところ、大切なのは「どんな形であれ、想いを込めて供養すること」。
それがペットであっても人間であっても、“いのち”への感謝の気持ちに違いはありません。

「家族のお墓に一緒に入りたい」
「大切な子を、できるだけ近くで見守ってあげたい」
そうした願いを持つ方に、現代だからこそ可能になった供養の形を、これからもていねいにご案内していければと思います。