墓じまいの不安を解消

コラム

閉眼供養(へいがんくよう)とは?

閉眼供養(へいがんくよう)とは?

閉眼供養とは、お墓や仏壇、位牌に宿った仏様やご先祖の魂を抜くための供養です。
「魂抜き」「性根抜き」「抜魂式(ばっこんしき)」とも呼ばれ、お墓を撤去する墓じまいや、仏壇を処分する際に行われます。


閉眼供養の目的

仏教では、お墓や仏壇、位牌には魂が宿っていると考えられています。
閉眼供養を行うことで、宿っていた魂を抜き、供養を終えることで、単なる物(石や木)に戻す儀式となります。
これをせずにお墓を撤去したり仏壇を処分すると「魂が宿ったまま」になり、供養が不完全になると考えられています。

浄土真宗の場合は一般的な仏教の考え方とは異なり、「魂が宿る」という概念がないため、閉眼供養という考え方自体が存在しません。

浄土真宗の教えでは、お墓や仏壇は「ただの物」であり、閉眼供養は不要とされています。
しかし、「ご先祖への感謝を表す場」として、撤去前に読経を行うことは望ましいとされます。

また、親族が他宗派の考えを持っている場合、「閉眼供養をしないのは良くないのでは?」と心配することもあります。
そうした場合、トラブルを避けるために、「浄土真宗では閉眼供養の考え方がないが、お勤めをして感謝の気持ちを伝えることは大切」と説明すると良いでしょう。


閉眼供養が必要なケース

閉眼供養は以下のような場合に行われます。

✅ お墓に関する閉眼供養

  1. 墓じまいをする時
    → お墓を撤去する前に魂を抜くために必要。

  2. お墓を移す(改葬する)時
    → 新しい墓に移す前に、元の墓の魂を抜く。

  3. 墓石をリフォームする時
    → 墓石を修繕・交換する際に、一時的に閉眼供養を行うこともある。

✅ 仏壇や位牌に関する閉眼供養

  1. 仏壇を処分・買い替える時
    → 古い仏壇を処分したり、新しいものに買い替える際に供養が必要。

  2. 位牌をまとめる時
    → 複数の位牌を一つにまとめる場合、一度魂抜きをして整理する。

  3. 遺品整理で仏壇を処分する時
    → 家の整理で仏壇を処分する際、閉眼供養を行うことが多い。


閉眼供養の流れ(手順)

閉眼供養は僧侶を招いて行うのが一般的です。以下の手順で進めます。

1. 日程を決める

  • 僧侶の都合を確認し、日程を決める。
  • 縁起を担ぐなら「仏滅」「友引」以外の日がよいとされる。
  • 家族や親族で都合が合う日を調整する。

2. 僧侶に依頼する

  • 菩提寺がある場合は住職に相談する。
  • 菩提寺がない場合は、弊社で手配が可能です。

3. お布施の準備

  • 閉眼供養にかかるお布施の相場は1万円~5万円程度(地域やお寺による)。
  • 菩提寺の場合は、檀家としてのお付き合いがあるため、お布施の相場が異なることもある。
  • 「御布施(おふせ)」の表書きをし、白封筒またはのし袋に入れる。

4. 閉眼供養当日の流れ

  • ① 開始前の準備

    • 仏壇やお墓を掃除し、供物(花、線香、お供え物)を用意する。
    • 家族や親族が集まり、静かに準備を整える。
  • ② 僧侶による読経

    • 僧侶が読経し、魂を抜く儀式を行う。(浄土真宗の場合は読経)
    • 参列者は手を合わせて合掌する。
  • ③ お墓や仏壇への合掌

    • 家族全員で最後のお参りをする。
    • お墓の場合、最後に墓石を軽く叩くこともある(地域による)。
  • ④ お布施を渡す

    • 儀式が終わったら、僧侶にお布施を手渡す。
    • 「本日はありがとうございました」と感謝の言葉を添える。

5. 閉眼供養後の対応

  • お墓の場合 → 供養後に墓石の撤去作業を進める。
  • 仏壇の場合 → 供養後に仏壇を処分、または新しいものに買い替える。
  • 位牌の場合 → 供養後に合祀や合同供養を進める。

閉眼供養の注意点

1. 菩提寺がある場合、勝手に僧侶を呼ばない

  • 菩提寺(お世話になっているお寺)がある場合、他のお寺の僧侶を呼ぶとトラブルになることがある
  • 事前に菩提寺に相談し、了承を得ることが重要。

2. お布施の金額を事前に確認

  • 菩提寺によっては、「離檀料」として高額なお布施を求める場合もある。
  • 事前に相場を確認し、適正な金額を用意することが大切。

3. 事前に親族と話し合う

  • 墓じまいや仏壇処分は、親族間のトラブルになりやすい。
  • 事前に話し合い、全員が納得した上で進める。

4. 必要な場合、開眼供養を行う

  • 新しいお墓や仏壇を用意した場合、魂を入れる「開眼供養(かいがんくよう)」を行う必要がある。
  • 開眼供養と閉眼供養をセットで考えるとスムーズ。

閉眼供養をしないとどうなる?

「必ずしなければならない」という法律はないが、仏教の考え方としては推奨される儀式
特に、墓じまい前や古い仏壇をそのまま廃棄するのは縁起が悪いとされるため、しっかりと供養を行った方がよい

仏壇・お墓をそのまま処分すると…

  • 心理的な負担(「ちゃんと供養すればよかった」と後悔する)
  • 親族トラブル(「先祖を大切にしない」と批判を受けることも)
  • お寺との関係悪化(檀家をやめる際にトラブルになることも)

まとめ

閉眼供養は、お墓・仏壇・位牌に宿った魂を抜くための大切な儀式。
僧侶を招いて読経し、魂抜きを行った後に撤去や処分を進める。
お布施の相場は1万円~5万円程度で、事前に確認するのが望ましい。
トラブルを防ぐために、親族や菩提寺と事前に話し合うことが重要。

閉眼供養は故人への感謝を示し、次のステップへ進むための大切な儀式なので、慎重に進めましょう。